4~6月の経常利益93.9%増=内部留保は最高更新―法人企業統計 2021年09月01日

 財務省が1日発表した4~6月期の法人企業統計調査によると、全産業(金融業と保険業を除く)の経常利益は、前年同期比93.9%増の24兆736億円だった。増益は2四半期連続。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ世界経済の持ち直しが進み、国内外で自動車販売が好調に推移したことが利益を押し上げた。
 企業が利益から税金や配当を差し引いた上で積み立てた内部留保(利益剰余金)は、2020年度末で484兆3648億円と、9年連続で過去最高を更新した。
 4~6月期の企業活動の動向を見ると、経常利益の金額は四半期ベースで過去2番目、増加率は4番目の高さとなった。製造業は前年同期に比べ約2.6倍となり、うち自動車など輸送用機械は約4.8倍だった。非製造業は64.2%増。前年同期に宿泊、飲食などのサービス業が落ち込んでいた反動が出た。 

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