食料自給率37%、過去最低更新=コメ消費減少続く―20年度 2021年08月25日

 農林水産省は25日、2020年度の食料自給率(カロリーベース)が前年度比1ポイント低下の37%になったと発表した。小数点以下まで見ると37.17%で、コメが不作だった1993年度や天候不順だった18年度を下回り、65年の統計開始以降で最低を更新。長期的なコメ需要の減少に歯止めがかからず、前年度作柄の良かった小麦の生産量が反動で落ちたことも響いた。
 自給率を下支えしてきたコメの需要量は、人口減少や食の多様化の進行で減少傾向にある。政府は30年度の食料自給率を45%とする目標を掲げるが、10年以上にわたり30%台後半で推移しており、達成できるか不透明な情勢だ。 

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