大手賃上げ率1.84%=8年ぶり2%割れ―21年春闘最終集計 2021年07月30日

 経団連は30日、大手企業の2021年春闘妥結結果(最終集計)を公表した。定期昇給とベースアップを合わせた月例賃金の上昇率は1.84%(前年は2.12%)、引き上げ額は6124円(同7096円)となった。2%を割り込むのは、13年以来8年ぶり。政府の賃上げ要請に経済界が応える「官製春闘」が始まった14年以前の上げ幅に戻った。
 新型コロナウイルス感染の収束が見通せない中、大手企業の賃上げへの慎重姿勢が鮮明で、業種間の差も浮き彫りとなった。経団連は「事業存続や雇用を最優先に考えて実施した結果」と分析している。 

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