中国GDP、7.9%増=5期ぶり減速―4~6月期 2021年07月15日

 【北京時事】中国国家統計局が15日発表した2021年4~6月期の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年同期比7.9%増加した。成長率は5四半期ぶりに減速、市場予想(8.1%増、ロイター通信調べ)にも届かなかった。
 4~6月期は好調な輸出や不動産開発投資にけん引された。一方、新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感などから個人消費の回復は鈍く、新車販売台数が5月から前年割れになるなど、足踏み状態が続いている。
 1~3月期のGDPは18.3%増と、四半期ごとの数値公表を始めた1992年以降で最高を記録していた。前年にコロナ流行で大きく落ち込んだ反動が顕著に表れた格好だった。4~6月期は、こうした反動の影響が薄れ、前期比で大幅な減速となった。 

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