最低賃金平均930円=上げ幅、過去最大28円―全国で800円超え・厚労省審議会 2021年07月14日

 中央最低賃金審議会(厚生労働相の諮問機関)の小委員会は14日、2021年度の最低賃金の目安を前年度比28円(3.1%)引き上げ、全国平均で時給930円とすることを決めた。引き上げ額は19年度の27円を上回り、02年度に時給で示す現在の方式となってから過去最大を更新。目安通り引き上げられれば、秋田や鳥取など最も低い7県の最低賃金は820円となり、全都道府県で初めて800円を超える。
 政府は今年6月に閣議決定した経済財政運営の基本指針「骨太の方針」で、「より早期に全国平均1000円とすることを目指し、本年の引き上げに取り組む」と明記。大幅引き上げにこだわる菅義偉首相の意向に配慮する形で決着した。 

その他の写真

中央最低賃金審議会の小委員会=14日、東京都港区(代表撮影)
中央最低賃金審議会の小委員会=14日、東京都港区(代表撮影)

特集、解説記事