景気動向指数、2カ月連続改善=コロナ前水準回復―4月 2021年06月07日

 内閣府が7日発表した4月の景気動向指数(2015年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比2.6ポイント上昇の95.5となり、2カ月連続で改善した。製造業の生産持ち直しがけん引して新型コロナウイルス感染拡大前の水準を回復、19年11月以来の高さとなった。
 基調判断は景気が拡大局面にある可能性が高いとする「改善」に据え置いた。
 ただ、一致指数は生産や出荷など製造業関連の動向に左右される側面が強い。4月には3度目の緊急事態宣言が発令されてサービス業を中心に消費が再び冷え込んでおり、指数と経済の実態との乖離(かいり)も指摘されている。 

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