日本の対外資産、過去最高=純資産は横ばい―20年末 2021年05月25日

 財務省は25日、2020年末の日本の対外資産・負債残高を公表した。政府や企業、個人が海外で保有する資産の残高は前年末比5.1%増の1146兆1260億円となり、9年連続で過去最高を更新した。資産から海外投資家らによる対日投資を示す負債を差し引いた対外純資産は、過去最高だった前年末に比べて0.0%減の356兆9700億円。「世界最大の純債権国」は30年連続で維持した。
 対外資産のうち、直接投資の残高は0.9%増の205兆9710億円。新型コロナウイルス禍で国境を超えた経済活動の停滞が懸念されたが、日本企業による海外企業の合併・買収(M&A)は小幅ながら伸びた。 

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