台湾海峡危機、核戦争リスク「大きかった」=米紙 2021年05月23日

 【ワシントン時事】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は22日、中国が台湾・金門島に砲撃を加えた1958年の第2次台湾海峡危機の際、当時の米軍や米政府内で検討された中国本土への核攻撃に関する議論の詳細を掲載した。元国防総省職員で戦略研究家のダニエル・エルズバーグ氏(90)が入手した機密文書に基づき、「台湾をめぐる核戦争のリスクは、これまで知られているのより大きかった」と伝えている。
 エルズバーグ氏は71年、米政府のベトナム政策に関する機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」を暴露したことで知られる。台湾に関する文書も同時に入手し、2017年にオンラインに掲載。その当時は注目を集めなかったが、台湾海峡をめぐる米中対立が高まる中、広く公開することを決断したという。 

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元米国防総省職員のダニエル・エルズバーグ氏=2018年2月、ロサンゼルス(AFP時事)
元米国防総省職員のダニエル・エルズバーグ氏=2018年2月、ロサンゼルス(AFP時事)
アイゼンハワー元米大統領=1964年7月、サンフランシスコ(AFP時事)
アイゼンハワー元米大統領=1964年7月、サンフランシスコ(AFP時事)

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