激戦地インパールで平和の誓い=大使ら訪問、「悲劇の教訓伝える」―インド 2025年08月09日 16時10分

9日、インド北東部インパール近郊にある「インパール作戦」の慰霊碑に献花し、手を合わせる小野啓一駐インド大使
9日、インド北東部インパール近郊にある「インパール作戦」の慰霊碑に献花し、手を合わせる小野啓一駐インド大使

 【インパール(インド)時事】太平洋戦争末期の旧日本軍による「インパール作戦」の舞台となったインド北東部インパールを小野啓一駐インド大使ら日本大使館員が9日訪れた。激戦地「レッドヒル」の麓にある戦没者の慰霊碑に献花し、戦後80年の節目に平和への誓いを新たにした。
 一行は日印両国の協力で2019年に建設された「インパール平和資料館」の開館6周年記念式典にも出席。式典で小野大使は「悲劇が二度と繰り返されず、戦争の惨禍が時とともに風化することのないよう、悲劇から得た教訓を後世に伝えることが私たち共通の使命だ」と述べた。
 同館は、作戦に加わった旧日本兵の遺族から寄贈された衣服や、現地で回収された爆弾の破片など500点以上の資料を展示。柱には旧日本軍と英領インド軍の戦闘に巻き込まれ死亡した地元住民の氏名などを記した木札も埋め込まれている。 

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