米GM、35%減益=販売増もトランプ関税が打撃―4~6月期 2025年07月23日 05時46分

米自動車最大手のゼネラル・モーターズ(GM)が韓国で生産し、米国で販売している車両=4月24日、ニューヨーク
米自動車最大手のゼネラル・モーターズ(GM)が韓国で生産し、米国で販売している車両=4月24日、ニューヨーク

 【ニューヨーク時事】米自動車最大手のゼネラル・モーターズ(GM)が22日発表した2025年4~6月期決算は、売上高が前年同期比1.8%減の471億2200万ドル(約6兆9000億円)、純利益が35.4%減の18億9500万ドルだった。主力の米国を中心に販売台数は伸びたが、トランプ米政権の高関税政策で11億ドルの打撃を受けたと説明した。
 世界販売台数は7.5%増の約153万9000台。うち、米国は7.3%増の約74万7000台だった。GMは関税を理由とした値上げを行っていないが、消費者が駆け込みで購入を急いだとみられる。
 GMは米販売車の約5割をメキシコや韓国、カナダなどで製造しており、車大手の中でトランプ関税の影響が特に大きいとみられる。関税による追加コストは7~9月期にさらに拡大する見通しで、25年通期では40億~50億ドルに達すると予想している。
 ただ、GMによると、自動車関税に軽減措置が設けられたメキシコやカナダよりも多額の関税コストが発生している韓国からの輸入車でも、利益が出ている。バーラ最高経営責任者(CEO)は決算説明会で、韓国生産車は「需要が高く消費者に愛されている」と述べ、米販売を続ける意向を示した。 

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