犬が危険察知か、67人救う=直後に土砂崩れ―インド北部 2025年07月09日 05時53分

【ニューデリー時事】大雨に見舞われたインド北部ヒマチャルプラデシュ州で、集落で飼われていた犬のただならぬ鳴き声をきっかけに住民67人が土砂崩れから間一髪で逃れる出来事があった。地元民放NDTVが8日伝えた。
NDTVによれば6月30日午前0~1時ごろ、雨が降りしきる同州マンディ地区の村で、住宅内にいた犬が突然大きくほえだした。目を覚ました住人男性は家の壁にひびが入り、浸水し始めているのに気付いた。
危険を感じ、「犬と階段を駆け下り、皆を起こした」と男性。他の住民にも避難するよう伝えて回った直後、土砂崩れが村を襲い、ほとんどの家屋が押しつぶされた。
ヒマラヤ山脈沿いの同州ではモンスーン期に入り、集中豪雨に伴う土砂崩れや鉄砲水が相次いだ。6月以降の死者は計約80人に上ったと報じられている。