ロンドン同時テロ20年で追悼=英国王「特別な祈り」 2025年07月07日 20時59分

【ロンドン時事】英ロンドンで52人が死亡した2005年7月の同時テロから7日で20年となった。悲劇を忘れまいとロンドン市は遺族らを招いて追悼行事を実施。チャールズ国王は国民向けメッセージで、「あの恐ろしい夏の日に人生が永遠に変わってしまった人々に心からの思いと特別な祈りをささげる」と述べ、犠牲者を悼んだ。
05年7月7日朝、通勤客で混雑するロンドンの地下鉄3カ所と走行中のバスで爆発が起き、多数が死傷した。英国で育ったイスラム過激派の若者4人による自爆テロだったことから、社会に大きな衝撃を与えた。
国王はメッセージで、テロに打ち勝つため「あらゆる信仰と背景を持つ人々が、互いに尊重して理解し合いながら共生する社会」を築くことが重要だと訴えた。スターマー首相も声明で「われわれを分断しようとした者は失敗した」と述べた。