IAEA核査察官、イラン撤退=「安全上の理由」 2025年07月04日 22時33分
【ベルリン時事】国際原子力機関(IAEA)は4日、イランに派遣していた核査察官が同国を撤退したと発表した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、関係筋の話として、「安全上の理由」だと報じた。イランは今月、核施設の監視や査察を行うIAEAとの協力を停止していた。
核査察官は、イスラエルによるイランの核施設攻撃が始まった6月半ば以降も、イランにとどまっていた。ただ核施設への立ち入りは実現せず、備蓄された高濃縮ウランの所在や濃縮に使われる機器の損傷状況は不透明なまま。IAEAのグロッシ事務局長は、監視や査察の「できるだけ早期の再開」を求めた。