8月もリコール投票=今月下旬に続き、野党2人対象―台湾 2025年07月02日 17時43分

【台北時事】台湾の中央選挙委員会は2日、最大野党・国民党の立法委員(国会議員)2人を対象にリコール(解職請求)の賛否を問う投票を8月23日に行うと発表した。これに先立ち、別の同党立法委員24人に対する大規模なリコール投票が今月26日に実施されることが決まっている。
リコール投票では、賛成が反対を上回り、かつ賛成が有権者総数の4分の1以上なら立法委員は失職する。立法委員が失職した選挙区では年内に補選が行われる。与党・民進党は補選で6議席を奪えば過半数に届く。
立法院(国会、定数113)では、多数派を占める対中融和的な国民党が中心となって今年の防衛予算が削減・凍結された。国民党に反発する民進党系の市民団体などがリコール投票実施に必要な署名を集め選管当局に提出していた。頼清徳総統は「民進党は民衆と共に進む」としてリコール運動を支持している。