南米チリの離島購入、国立公園に=ディカプリオさん関連団体 2025年07月02日 08時32分

【サンパウロ時事】米人気俳優レオナルド・ディカプリオさんが共同で創設した環境団体などが南米チリ南部の離島を購入した。手付かずの自然を開発から守るためで、島をチリ政府に寄付し、国立公園に指定するよう求めていく方針だ。
この島はチリの太平洋岸に浮かぶグアフォ島。南半球と北半球との間を毎年移動する海鳥ハイイロミズナギドリの世界最大の集団営巣地や絶滅危惧種ミナミウミカワウソの生息地などがある。特色ある自然環境で知られる南米エクアドル沖のガラパゴス諸島に重ねて、チリの「ミニ・ガラパゴス」とも呼ばれている。
環境団体「リ・ワイルド」は複数の財団などと連携して、民間の所有者から島の大部分を購入した。購入金額は未公表。
熱心な環境活動家としても知られるディカプリオさんは1日までにSNSに投稿し、島の購入によって「石炭採掘や木材伐採などの破壊的な産業から保護される」と指摘。「グアフォ島は世界の生物多様性や健全な地球のために重要だ」として「国立公園に変えることを目指す」と強調した。