仏ロ首脳が3年ぶり電話会談=イランとウクライナ巡り 2025年07月02日 05時05分

【パリ時事】フランスのマクロン大統領とロシアのプーチン大統領が1日、電話会談し、イラン核問題とウクライナ情勢について協議した。両首脳はイスラエルと米国が核施設を攻撃したイランについて、査察を求める国際原子力機関(IAEA)と協力することが必要という立場で一致した。仏ロ双方が発表した。
仏ロ首脳の電話会談は、ロシアによるウクライナ侵攻開始後の2022年9月以来で約3年ぶり。ロシアはイランの友好国で、マクロン氏は核兵器開発阻止と緊張緩和に向けたプーチン政権の働き掛けに期待しているもようだ。
ウクライナ情勢でマクロン氏は、早期停戦と永続的な和平に向けた協議を求める考えを表明。プーチン氏は西側諸国によるゼレンスキー政権への武器供与を批判し、和平は「危機の根本原因」を除去し、ロシアがウクライナ東・南部で占領地を拡大しているという「新たな現実」を踏まえたものでなければならないと主張した。