米大統領演説の全文=イランの核施設攻撃 2025年06月22日 16時13分

21日、米ホワイトハウスで演説するトランプ大統領(AFP時事)
21日、米ホワイトハウスで演説するトランプ大統領(AFP時事)

 イランの核施設攻撃に関するトランプ米大統領の21日の演説の全文は次の通り。
 先ほど、米軍はイランのフォルドゥ、ナタンズ、イスファハンにある三つの主要な核施設に対し、大規模な精密攻撃を実施した。彼らが恐ろしい破壊力を持つ施設を建設したと、誰もが何年もこれらの名前を耳にしてきた。われわれの目的は、イランの核濃縮能力を破壊し、世界一のテロ支援国家による核の脅威を止めることだった。今夜、攻撃は華々しい軍事的成功を収めたと世界に向けて報告することができる。イランの主要核濃縮施設は全くもって完全に撃破された。
 中東の乱暴者イランは、今こそ和平を果たさなければならない。そうしなければ、将来の攻撃は、はるかに大規模で、とても容易なものとなるだろう。40年にわたって、イランは、米国に死を、イスラエルに死を、と言い続けてきた。彼らは路肩爆弾でわれわれの国民を殺し、腕を吹き飛ばし、足を吹き飛ばしてきた。それが彼らの得意なことで、われわれは1000人以上失い、中東や世界で数十万人もが憎悪の直接的な結果として亡くなってきた。特に、(イラン革命防衛隊コッズ部隊の)ソレイマニ司令官によって大勢の人が殺された。わたしはずっと前にこんなことを起こさせてはいけないと決めた。これ以上は続かない。
 (イスラエルの)ネタニヤフ首相に感謝とお祝いをしたい。われわれは、恐らくどのチームがやってきたことよりもチームとして協力し、イスラエルに対するこの恐ろしい脅威を消去する長い道のりを進んできた。イスラエル軍の素晴らしい働きに感謝したい。そして最も重要なことだが、見事な軍用機を操縦した偉大な米国の愛国者、世界が何十年も見たことがない作戦に従事した米軍全員を祝福したい。彼らのこのような最大限の働きは必要ではなくなるだろう。そう願っている。見事な将軍のケイン統合参謀本部議長、そして今回の攻撃に関わった優秀な全ての軍人も祝福したい。
 とはいえ、このまま続きはしない。平和となるか、イランにとって、過去8日間で見てきたものよりさらに大きな悲劇となるか、どちらかだ。多くの標的が残っていることを覚えておけ。今夜の標的はその中で最も困難で、恐らく最も致命的だった。だが、平和がすぐに訪れなければ、われわれは他の標的を正確に、迅速に、巧みに攻撃する。そのほとんどは数分でできる。われわれが今夜行ったことをできる軍隊は世界中になく、それに近いことすらできない。(米国が)少し前に行った攻撃を実行できた軍は存在しない。
 あす、ケイン氏とヘグセス国防長官が午前8時(日本時間22日午後9時)に国防総省で記者会見を行う。みんなに感謝したい。特に神様、われわれはあなたを愛していると言いたい。偉大な軍を愛している。彼らを守ってください。中東に神の祝福がありますように。イスラエルに神の祝福がありますように。そして米国に神の祝福がありますように。本当にありがとう。(ワシントン時事)。 

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イラン中部フォルドゥのウラン濃縮施設の衛星画像=14日撮影(米マクサー・テクノロジーズ提供)(AFP時事)
イラン中部フォルドゥのウラン濃縮施設の衛星画像=14日撮影(米マクサー・テクノロジーズ提供)(AFP時事)
イラン中部ナタンズのウラン濃縮施設の衛星画像=15日公開(米マクサー・テクノロジーズ提供)(AFP時事)
イラン中部ナタンズのウラン濃縮施設の衛星画像=15日公開(米マクサー・テクノロジーズ提供)(AFP時事)
イラン中部イスファハンのウラン転換施設の衛星画像=14日撮影(米マクサー・テクノロジーズ提供)(AFP時事)
イラン中部イスファハンのウラン転換施設の衛星画像=14日撮影(米マクサー・テクノロジーズ提供)(AFP時事)

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