核施設内で汚染も「対処可能」=イスラエル空爆でイラン中部―IAEA 2025年06月14日 10時10分

国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長=9日、ウィーン(EPA時事)
国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長=9日、ウィーン(EPA時事)

 【ニューヨーク時事】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は13日、イスラエルによる空爆を受けたイラン中部ナタンズのウラン濃縮施設内部で、放射性物質と化学物質による汚染が発生していると報告した。ただ、主には遮断しやすいアルファ粒子による汚染で「適切な防護措置で対処可能だ」と強調した。
 国連安保理の緊急会合で述べた。グロッシ氏によると、イランが濃縮度最大60%のウランを生産していた地上部分や、電力供給システムが空爆により破壊された。中枢施設があるとされる地下部分に物理的攻撃はないという。また、施設外部の放射能レベルに変化はなく「周辺住民や環境への影響はない」と語った。 

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