生存者、「離陸30秒後にごう音」=印旅客機墜落事故 2025年06月13日 07時20分

墜落事故の現場付近に散らばる旅客機の残骸=12日、インド西部アーメダバード(EPA時事)
墜落事故の現場付近に散らばる旅客機の残骸=12日、インド西部アーメダバード(EPA時事)

 【ニューデリー時事】インド西部アーメダバードで起きた旅客機墜落事故で、242人の搭乗者のうち唯一の生存者となったインド系英国人男性が地元メディアの取材に応じた。男性は「離陸から30秒後にごう音がして、墜落した。全てがあっという間だった」と恐怖の体験を振り返った。
 地元紙ヒンドゥスタン・タイムズによれば、男性はビシュワシュ・クマル・ラメシュさん(40)。搬送先の病院のベッドで取材に応じた。ロンドンで20年暮らしており、数日間のインド滞在を終え、英国に戻るところだった。
 大惨事にもかかわらず、奇跡的に比較的元気な姿で助かった。「起き上がると周りに遺体があった。怖くなって立ち上がり、走った」。現場は旅客機の残骸が散乱していた。誰かがラメシュさんを救急車に乗せ、病院に送ってくれたという。
 ラメシュさんの目元には生々しい傷痕がある。兄(45)も同じ便の別の列に座っていたといい、「兄を捜すのを手助けしてほしい」と悲痛な声を上げた。 

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