久末さん2位、亀井さん5位=エリザベート・コンクールのピアノ部門 2025年06月01日 08時23分

【ブリュッセル時事】世界的に権威があるベルギーのエリザベート王妃国際音楽コンクールのピアノ部門の最終審査結果が1日発表され、大津市出身の久末航さん(30)が2位、愛知県一宮市出身の亀井聖矢さん(23)が5位となった。
久末さんは高校卒業後、欧州に渡り、フライブルク音楽大、パリ国立高等音楽院、ベルリン芸術大で学んだ。2017年、ミュンヘン国際音楽コンクールで3位となり、一躍脚光を浴びた。現在はベルリンを拠点とし、日本でも活発に演奏活動を行っている。
会場で取材に応じた久末さんは「現代曲を重視するこのコンクールが自分のキャラクターに合っていると思っていた。1カ月にわたる長いコンクールだったので本当に疲れたが、集中して取り組み、貴重な経験ができた」と振り返った。
亀井さんは「世界最高峰のコンクールで賞をもらえたのは光栄だ。今年を最後にコンクールにはもう出ず、自分がやりたい音楽を模索していきたい」と語った。
最終審査(5月26~31日)に残った12人のうち、4人が日本人だった。いずれも東京都出身の桑原志織さん(29)と吉見友貴さん(25)は入賞を逃した。1位はオランダのニコラ・メーウセンさんだった。