米2大主要紙にピュリツァー賞=トランプ氏暗殺未遂事件報道で 2025年05月06日 10時43分

 【ニューヨーク時事】米報道界最高の栄誉とされるピュリツァー賞の2025年受賞者が5日発表され、昨年7月のドナルド・トランプ氏暗殺未遂事件を緊急かつ詳細に報道したワシントン・ポスト紙のスタッフが「ニュース速報賞」に選ばれた。選考委員会は「従来の警察報道(の手法)に加え、音声と視覚による科学的解析も取り入れた詳細な報道と鋭い分析が含まれていた」と評価した。
 一方、「速報写真部門賞」は、同じくトランプ氏暗殺未遂事件で銃から発射された弾丸が同氏の右耳をかすめていく軌道が鮮明に確認できる連続写真を撮影したニューヨーク・タイムズ紙のカメラマンに贈られた。
 最も権威ある「公益賞」には、州レベルの妊娠中絶禁止がもたらす影響を報じた調査報道メディア、プロパブリカが選出された。また、「調査報道賞」には、約45万人の米国人の死亡につながった合成麻薬フェンタニルの製造に使用される化学薬品の国際取引に潜入取材して記事化したロイター通信のスタッフが選ばれた。 

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