関税で2200億円減益へ=25年業績予想取り下げ―米フォード 2025年05月06日 08時59分

 【ニューヨーク時事】米自動車大手フォード・モーターは5日、トランプ米政権の高関税政策により、2025年通期の調整後EBIT(税・利払い前利益)が約15億ドル(約2200億円)下押しされるとの見通しを明らかにした。約25億ドルの追加費用が発生し、うち約10億ドルをコスト削減で相殺できるとしている。関税の不確実性を理由に、通期業績予想も取り下げた。
 トランプ関税や各国の報復措置は、車や部品を米国に輸入し、国外に輸出する米大手各社の経営に打撃となっている。ゼネラル・モーターズ(GM)は今月、25年通期の業績に対する関税の影響が40億~50億ドルに上るとして、純利益の見通しなどを下方修正した。
 フォードがこの日発表した1~3月期決算は、売上高が前年同期比5%減の406億5900万ドル、純利益が65%減の4億7100万ドルだった。新製品の発売に伴う一部工場での生産停止に加え、関税費用が響いた。 

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