ガザへの駐留継続の意向=住民は「保護のため移動」―イスラエル首相 2025年05月06日 07時54分
【カイロ時事】イスラエルのネタニヤフ首相は5日、パレスチナ自治区ガザでの軍事作戦で制圧した地域に、軍を駐留させ続ける考えを示した。政府は4日の治安閣議でガザを征服し、支配下に置く「作戦拡大計画」を承認。ガザ全域を実質的に占領すれば、国際社会の批判は必至だ。
ネタニヤフ氏は、SNSに投稿した動画でこの計画に関し、これまでの作戦のようにイスラム組織ハマス急襲後、撤収することはないと説明。「目的はその逆だ」と述べ、ガザから兵を引かない意向を表明した。
また、「(ガザ住民は)保護のため移動することになる」とも強調した。治安高官によれば、新たな計画には軍の「作戦行動の自由」を確保するための「大規模な避難」が盛り込まれている。国連などはこれまで、避難勧告を出し、半ば強制的に住民を移動させるイスラエルの措置を批判してきた。