国連本部に被爆樹木の苗=原爆投下80年で「平和象徴」 2025年05月06日 06時09分

【ニューヨーク時事】米ニューヨークの国連本部で5日、広島で被爆した柿の木を「親」に持つ苗木の植樹式が行われた。広島、長崎への原爆投下や国連創設から今年で80年を迎えるのに合わせ、国連職員らの有志が企画した。
式典には、中満泉軍縮担当上級代表(事務次長)や山崎和之国連大使、ヤン国連総会議長らが出席。中満氏は「この木が大きく育ち、平和や復活を象徴する『歴史の実』を多くの人々が楽しめるよう願っている」とあいさつした。
苗木は、爆心地から530メートル地点で被爆した柿の木から採取された種が成長した「被爆2世」。被爆樹木の種や苗木を世界に送る活動を続けている「グリーン・レガシー・ヒロシマ」の島津準子さんは、「14年前にこの活動が始まってから、国連本部に植えるのが大きな夢だった。平和への希望の芽を感じ取ってほしい」と語った。
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