極右党首が首位通過=やり直し大統領選、18日決選―ルーマニア 2025年05月05日 06時24分

【ベルリン時事】東欧ルーマニアで4日、やり直し大統領選挙の第1回投票が実施され、開票率98%の段階で極右政党ルーマニア人統一同盟のシミオン党首が得票率40%超で首位となり、18日の決選投票に進むことを決めた。無効となった昨年11月の第1回投票でトップを占め、選挙不正の疑いを持たれたジョルジェスク氏は、出馬を認められなかった。
中道のダン・ブカレスト市長と与党候補アントネスク元上院議員が共に得票率約20%で激しく競っている。
ジョルジェスク氏は「ルーマニア第一」を掲げ、中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」で存在感を示し急浮上した。その後、選挙資金の不正利用や「ロシアの関与」を指摘され、捜査対象となった。一方、欧州の右派勢力と親和的なトランプ米政権は、選挙無効の判断に公然と疑義を唱え、波紋を広げた。シミオン氏の支持層はジョルジェスク氏と重なる。