作戦拡大で予備役数万人招集=国際空港付近にミサイル―イスラエル 2025年05月04日 17時37分

【カイロ時事】イスラエルのメディアは3日、パレスチナ自治区ガザでの軍事作戦拡大に向け、軍が数万人規模の予備役を招集すると報じた。ネタニヤフ首相は作戦拡大を既に承認しており、閣議で決定される見通しという。
イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦交渉は停滞。イスラエルは、ハマスが拘束する人質の解放に進展がなければガザでの作戦を強化するとしていた。ハマスに圧力をかける狙いだが、民間人の犠牲拡大や人道状況の一層の悪化が懸念される。
報道によると、3月18日に空爆を含む攻撃を再開して以降、イスラエル軍はガザの約4割を支配下に置き、ハマスはほとんど反撃していない。ガザ保健当局によれば、攻撃再開以降、ガザで約2400人が死亡。2023年10月の衝突開始後の死者は約5万2500人に上る。
一方、イスラエル軍は4日、イエメンから発射されたミサイルが、中部の商都テルアビブ郊外にあるベングリオン国際空港の一帯に「落下した」と発表した。ハマスに連帯を示すイエメンの親イラン武装組織フーシ派が攻撃を認めた。イスラエル軍が迎撃に失敗し、数人が負傷したと報じられ、空港は一時離着陸を停止した。