領空侵犯巡り日本に抗議=「右翼分子の民間機が侵入」―中国外務省 2025年05月04日 15時57分
【北京時事】沖縄県・尖閣諸島沖で中国海警局の艦船から飛び立ったヘリコプターが日本の領空を侵犯した件を巡り、中国外務省は4日、在中国日本大使館の次席である横地晃公使に抗議したと発表した。この件では日本も中国側に抗議しており、互いに非難する事態となった。
同省の劉勁松アジア局長は、「日本の右翼分子が操縦する民間航空機が釣魚島(尖閣諸島の中国名)の領空を侵犯した」と主張した。日本大使館によると、横地氏は中国側の領空侵犯などについて厳重に抗議するとともに、再発防止を強く求めた。
防衛省などによると、3日午後0時18分ごろから海警船4隻が同諸島沖の領海に相次ぎ侵入。うち1隻からヘリ1機が発艦し、日本の領空を飛行した後、船に戻った。海警局は、日本の民間機を発見したためヘリで警告したとしている。
日本外務省の船越健裕事務次官は同日、中国の呉江浩・駐日大使に厳重に抗議し、再発防止を強く求めた。