中国、合成麻薬の対策検討か=米高官と会談模索―報道 2025年05月03日 09時01分
【ニューヨーク時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)は2日、関係筋の話として、合成麻薬フェンタニルの米国流入を巡るトランプ政権の懸念について、中国が対応策を検討していると報じた。王小洪公安相を米国に派遣し、高官と会談させる案などが出ている。
トランプ大統領は米国に流入するフェンタニルの原材料の多くが中国で製造されていると主張し、3月までに中国からの輸入品に20%の追加関税を発動した。4月には相互関税を導入。上乗せ税率を合計145%まで引き上げた。中国も報復関税を課し、貿易戦争に突入した。
関係筋によると、王公安相はフェンタニルの原料となる化学物質について、米国が中国にどのような対応を求めているか、問い合わせているという。