英地方選、新興右派が大躍進=国政与党に手痛い審判 2025年05月03日 07時01分

2日、英中部スタッフォードの集会で、笑顔を見せる右派ポピュリスト政党「リフォームUK」のファラージ党首(中央)(EPA時事)
2日、英中部スタッフォードの集会で、笑顔を見せる右派ポピュリスト政党「リフォームUK」のファラージ党首(中央)(EPA時事)

 【ロンドン時事】英イングランドで1日投票が行われた地方選は2日、開票が終わり、新興の右派ポピュリスト政党「リフォームUK」が最多議席を得て躍進した。国政与党・労働党のスターマー首相は「(有権者の声を)受け止める」と自党に手痛い審判が下ったことを認めた。
 地方選は各地の自治体議会の計1600議席以上が争われた。BBC放送によると、リフォームUKは各政党で最多の670議席以上を獲得。首長選でも2自治体で勝利を収め、同時実施された下院1選挙区の補選でも勝利した。
 リフォームUKのファラージ党首は「(英国が伝統としてきた)二大政党制は死んだ」とし、自党が既存の主要政党に代わる存在となったと表明。「次の総選挙も勝つ」と国政での党勢拡大にも自信を示した。
 一方、昨年の政権発足後で初めて大規模な選挙の洗礼を受けた労働党は185議席以上を失い、有権者の不満が浮き彫りとなった。国政最大野党の保守党も大敗。スカイニューズのビグリー政治部長は、リフォームUKが「政界に激震を起こした」と評した。 

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