米朝首脳会談での提起要望=拉致家族会、トランプ政権に働き掛け 2025年05月01日 10時23分

【ワシントン時事】北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)と拉致議連は4月30日、訪問先の米首都ワシントンで記者会見し、トランプ米大統領が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記と会談する機会があれば、拉致問題も提起するよう訴えた。トランプ政権高官にも直接働き掛けた。
家族会などは同日、ウォン大統領副補佐官(国家安全保障担当)らと面会し、要望を伝えた。面会の詳しい内容は明らかにしなかったが、拉致問題の解決に向けて強い支持を得たという。
トランプ氏は1期目に正恩氏と複数回会談し、拉致問題を取り上げた。家族会代表で、拉致被害者横田めぐみさん=拉致当時(13)=の弟の拓也さんは「多くの味方をつくれた。タイミング的にも内容的にも(訪米の)意味があった」と述べ、トランプ氏に期待感を示した。