シリアで衝突、39人死亡=イスラエル、「少数派保護」で空爆 2025年04月30日 22時57分

宗派間の衝突で亡くなった男性の葬儀でスローガンを叫ぶ人たち=29日、ダマスカス(AFP時事)
宗派間の衝突で亡くなった男性の葬儀でスローガンを叫ぶ人たち=29日、ダマスカス(AFP時事)

 【イスタンブール時事】在英のシリア人権監視団は30日、シリアの首都ダマスカス近郊にあるイスラム教少数派ドルーズ派が多い地域で武装集団と治安部隊が衝突するなどし、39人が死亡したと発表した。シリアでは宗派対立による混乱が続いている。
 ロイター通信によれば、ドルーズ派の住民がイスラム教の預言者ムハンマドを侮辱したとされる音声の存在が明らかになった。これに激怒したスンニ派勢力が攻撃を仕掛け、交戦が拡大したとみられる。
 衝突を受け、隣国イスラエルのネタニヤフ首相は30日、「ドルーズ派保護」のためシリア領内の武装勢力に空爆を加えたと表明。スンニ派が主導するシリア暫定政府に対し、「ドルーズ派への危害を阻止するよう望む」とけん制した。 

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