米関税で取引求めず=「野蛮人」と一蹴―中国当局 2025年04月11日 14時24分

【香港時事】中国外務省の出先機関である駐香港特派員公署は、トランプ米政権の高関税政策を巡り、「米国は他国に慈悲を乞う電話をかけさせようとしているが、中国からの電話は期待できない」と忠告し、中国側から取引を求めることはないとの考えを示した。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストに11日までに寄稿した。
同公署は「一国主義、保護主義、経済的いじめの典型例で、ルールに基づく多国間貿易システムを著しく損ない、世界の経済秩序に深刻な混乱をもたらしている」と米国を非難。「こうした行動は決して『米国を再び偉大に』するものではなく、21世紀の野蛮人にするものだ」と皮肉った。
さらに、「米国は直ちに誤った慣行を是正すべきだ」と強調。「米国が間違った道を進むのなら、中国は最後まで戦う」と訴えた。