米ロ、再び収監者交換=在外公館正常化も協議 2025年04月11日 06時27分

米ロの収監者交換で解放されたクセーニャ・カレリナ氏(右)=撮影日不明、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビ(UAE外務省が10日提供)(AFP時事)
米ロの収監者交換で解放されたクセーニャ・カレリナ氏(右)=撮影日不明、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビ(UAE外務省が10日提供)(AFP時事)

 【ワシントン時事】ルビオ米国務長官は10日、X(旧ツイッター)上で、ロシアが収監していた米国人女性を解放したと発表した。米メディアによれば、米側もロシア国籍の男性を釈放。米ロ双方は収監者の交換を通じ、信頼醸成を図る狙いがありそうだ。
 解放されたのは、米ロの国籍を持つクセーニャ・カレリナ氏。昨年1月、ロシアに入国した際に拘束され、米国を拠点とするウクライナ支援団体に寄付したことで国家反逆罪に問われ、懲役12年を言い渡されていた。
 米側はロシアとドイツの国籍を持つアルトゥール・ペトロフ氏を釈放。ロシア軍と関連のある企業のため機密性の高い米国製の電子部品を調達し、密輸していたとされる。身柄交換は10日、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで行われた。
 米ロ両政府は10日、トルコの最大都市イスタンブールで外交当局による実務者協議を行った。在外公館の業務正常化に向けた話し合いで、現地職員の採用がロシアで禁じられていることに米側が「懸念」(国務省)を表明した。協議は2月に続き2度目。 

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