米国防長官、軍駐留再開に意欲=パナマは即座に否定 2025年04月10日 14時09分

9日、訪問先のパナマ市で記者会見するヘグセス米国防長官(EPA時事)
9日、訪問先のパナマ市で記者会見するヘグセス米国防長官(EPA時事)

 【ワシントン時事】ヘグセス米国防長官は9日、訪問先のパナマでアブレゴ治安相との共同記者会見に臨み、米軍のパナマ駐留再開に意欲を示した。ところが、アブレゴ氏は即座にこれを否定。今回の訪問で米国とパナマは安全保障協力の強化で合意したが、思惑の違いをのぞかせた。
 米国は1999年に太平洋と大西洋を結ぶ運河をパナマに全面返還した際、駐留部隊も撤退させた。だが、トランプ米大統領は繰り返し「運河を奪還する」と主張。パナマから反発が上がっている。
 ヘグセス氏は会見で、交代制での米軍部隊駐留の再開に言及し、「米軍がパナマ(の治安部隊)と協力し、プレゼンスを高める機会を歓迎する」と述べた。これに対しアブレゴ氏は「パナマは軍事基地や防衛施設を受け入れられないと、明確に伝えてある」と語った。 

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