野党李在明氏が出馬表明=日米韓協力「非常に重要」―韓国大統領選 2025年04月10日 10時11分

【ソウル時事】韓国の革新系最大野党「共に民主党」の李在明前代表が10日、映像メッセージを公開する形で大統領選(6月3日投開票)への出馬を表明した。尹錫悦前大統領による「非常戒厳」宣言を批判した上で、経済成長で格差を縮小することにより社会の分断を克服する考えを示した。
李氏は「実用主義」を掲げ、米韓同盟とともに「韓米日協力が非常に重要だ」と強調。対日関係を念頭に「韓国の国益を最優先に判断すればよい。競争する領域は競争し、協力する領域は協力し、対立する領域はうまく調整する」と説明した。
李氏は社会の分断の深まりについて「根本的な原因は経済にある。富があまりにも一カ所に偏り過ぎている」と主張。経済の底上げに向け、政府が先端科学技術に大規模な投資を行うと語った。
李氏は2022年の前回大統領選で尹氏に惜敗。尹氏の弾劾を主導した。野党では次期大統領の最有力候補で、各世論調査で李氏は与野党通じてもトップを走る。9日に党代表を辞任。11日に記者会見を開き、大統領選に向けた構想を発表する見通しだ。
ただ、李氏は複数の刑事裁判を抱える。3月に公選法違反事件の控訴審で逆転無罪を勝ち取ったものの、「被告人」が大統領になることへの批判も根強い。
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