保守連合と社民、連立合意=来月政権発足へ―独 2025年04月09日 16時54分

9日、連立交渉で合意後、ベルリンの記者会見場に向かうドイツのメルツ・キリスト教民主同盟(CDU)党首(前列左から2人目)ら各党代表(EPA時事)
9日、連立交渉で合意後、ベルリンの記者会見場に向かうドイツのメルツ・キリスト教民主同盟(CDU)党首(前列左から2人目)ら各党代表(EPA時事)

 【ベルリン時事】ドイツの保守政党連合キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と中道左派の社会民主党(SPD)は9日、幹部間の連立交渉で、包括的な政策内容の合意に達したと発表した。両党内の承認手続きを経て5月上旬にもメルツCDU党首が首相に選出され、新政権が発足する見通し。
 両党の連立は2013~21年のメルケル第3・4次政権以来。左派寄りのショルツ政権から保守主導政権に交代するが、SPDは与党にとどまる。
 メルツ氏は記者会見で、ロシアのウクライナ侵攻やトランプ米政権による高関税政策の発動などで国際情勢が不透明になっていると指摘。その上で「(連立合意は)問題を解決できるという力強いサインだ。連立政権はドイツをより安全にし、再び経済的に強くする」と語った。 

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