子供犠牲の攻撃、非難応酬=米はロシアに停戦迫る―国連安保理 2025年04月09日 06時09分

ロシア軍によるミサイル攻撃で子供が犠牲となった現場に手向けられた花やぬいぐるみ=7日、ウクライナ東部ドニプロペトロウスク州クリブイリフ(EPA時事)
ロシア軍によるミサイル攻撃で子供が犠牲となった現場に手向けられた花やぬいぐるみ=7日、ウクライナ東部ドニプロペトロウスク州クリブイリフ(EPA時事)

 【ニューヨーク時事】国連安保理は8日、ロシアのミサイル攻撃により、ウクライナ東部ドニプロペトロウスク州の住宅地で子供9人を含む多数が死亡したことを受け、緊急会合を開いた。両国が非難の応酬を繰り広げ、米国は「不誠実な交渉や合意の違反には一切の忍耐を持たない」として、ロシアに停戦交渉妥結を迫った。
 攻撃は4日に行われた。国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)によると、2022年のロシアの侵攻開始後、1回の攻撃としては子供の犠牲が過去最悪となった。
 ロシアのネベンジャ国連大使は、攻撃は軍の会合を狙ったもので「住宅地で会合を開いたウクライナ側が人命を軽視している」と主張。ウクライナの代表は、現地での軍の活動を否定した上で「ロシアが米国主導の平和への取り組みを完全に無視している」と非難した。 

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