マスク氏が「影の市長」に?=スペースX地元で創設問う住民投票 2025年04月05日 14時58分

米実業家イーロン・マスク氏=3月4日、ワシントン(AFP時事)
米実業家イーロン・マスク氏=3月4日、ワシントン(AFP時事)

 【ワシントン時事】トランプ米政権で大きな影響力を振るい「影の大統領」とも呼ばれる実業家イーロン・マスク氏が、今度は地方自治体の実質トップとなるかもしれない。南部テキサス州で5月3日、同氏が率いる宇宙企業スペースXの施設周辺を分離し、新たな「市」とすることの是非を問う住民投票が行われるためだ。
 舞台となっているのは2014年以降、スペースXが宇宙船の打ち上げ拠点「スターベース」を置く同州キャメロン郡。投票で過半数が賛成すれば、同社施設の周辺が自治体として分離される。
 米メディアによると、スペースX施設周辺の住民は約500人で、大半が同社従業員。昨年12月に住民の一部が分離に向けた住民投票実施を郡に請願し、裁判所に認められた。
 マスク氏は今年2月、「テキサス州スターベースは、間もなく正式な市となるだろう」とX(旧ツイッター)に投稿した。実現すれば同社幹部が「市長」に就き、連邦補助金を受け取ったり、独自の条例を制定したりすることも可能になるという。
 地元には反発もある。市民団体「南テキサス環境正義ネットワーク」は、スペースXのロケット打ち上げが地元の環境に悪影響を及ぼしてきたと主張。政治専門紙ポリティコで「マスク氏は街を統治すべきではない」と訴えている。 

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