同盟立て直しに時間も=トップ不在で韓国軽視―米 2025年04月04日 22時41分

3日、ソウルの集会で米国旗を振る尹錫悦韓国大統領の支持者(AFP時事)
3日、ソウルの集会で米国旗を振る尹錫悦韓国大統領の支持者(AFP時事)

 【ワシントン時事】トランプ米政権は、韓国の尹錫悦大統領の罷免を受けて「憲法裁判所の決定を尊重する」(国務省報道担当官)と表明し、次期大統領選出まで政局の推移を見守る構えだ。だが、中国や北朝鮮の脅威が高まる一方、トランプ大統領はウクライナでの戦争終結や貿易不均衡の是正などを優先。米韓同盟の立て直しは時間を要する見込みだ。
 「韓国の自動車の81%は韓国製だ。貿易に関して言えば友人は敵よりもたちが悪い」。トランプ氏は2日、相互関税を発表した際、非関税障壁などで自動車市場を守っていると同盟国・韓国を批判。25%の関税を課す方針を示した。
 トランプ氏は、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記と親密な関係を築いたと繰り返しアピールするが、非核化問題に真剣に取り組む気配はない。バイデン前政権は対中競争も念頭に日米韓3カ国連携を重視したが、ヘグセス国防長官が3月末に日本とフィリピンを歴訪した際は韓国に足を運ぶことなく帰国した。
 「米国第一」を掲げるトランプ氏は自国の利益を優先し、トップ不在の韓国を軽視。だが、ヘグセス氏が韓国を素通りした3月末、ソウルでは約5年半ぶりに日中韓経済貿易相会合が開かれ、多角的貿易体制の支持を表明。米国の隙をうかがうように中国が韓国に接近する。
 シドニー大米国研究センターのマイケル・グリーン所長はシンクタンクの会合で「今の米政権下で日米韓首脳会談を開くのが正しい道かは分からない」と述べ、首脳レベルでの関係強化の可能性を疑問視。実務レベルで3カ国連携を深める「制度化」を重視すべきだと主張した。 

海外経済ニュース