アカデミー賞監督、軍が拘束=入植者の暴行後―パレスチナ 2025年03月25日 19時07分

【エルサレム時事】今年の米アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」の共同監督の一人でパレスチナ人のハムダン・バラール氏が24日、ヨルダン川西岸の自治区ヘブロン近郊の村でユダヤ人入植者に暴行を受けた後、軍に拘束された。パレスチナ問題を扱った同作品には、バラール氏が暮らすこの村も登場する。
共に監督を務めたイスラエル人のユヴァル・アブラハーム氏がX(旧ツイッター)で明らかにした。同氏によると、覆面をした入植者の一団が村を襲撃。その際、バラール氏は顔や体を殴られ出血した。救急車が現場に到着後、兵士が乗り込んできて連行されたという。