ケネディ暗殺記録を全面公開=米公文書館、死後62年で 2025年03月19日 09時34分

ジョン・F・ケネディ元米大統領=1963年7月、ワシントン(EPA時事)
ジョン・F・ケネディ元米大統領=1963年7月、ワシントン(EPA時事)

 【ワシントン時事】米国立公文書館は18日、1963年のジョン・F・ケネディ元大統領暗殺事件に関し、これまで非開示としてきた記録を全面公開した。トランプ大統領が、62年たっても陰謀説がくすぶる暗殺の資料約8万ページの公開を命じていた。
 米政府は元海兵隊員リー・ハーベイ・オズワルドによる単独犯行と断定しているが、多くの米国民はこれを信じていない。中央情報局(CIA)や旧ソ連、キューバの関与などがささやかれてきた。
 バイデン前大統領も安全保障に関わるものを除く記録の公開を進めてきた。約500万ページに及ぶ記録のうち、2022年12月時点で97%以上が公開されていた。
 ケネディ研究で知られる南イリノイ大学ポール・サイモン公共政策研究所のジョン・ショー所長は時事通信の取材に「全面公開によって暗殺事件に関するわれわれの理解が大きく変わる可能性は非常に低い」と指摘。その上で「オズワルドの単独犯行というシナリオに満足する人はほとんどいない。全面公開で暗殺についての議論が終わるわけではない」と述べた。 

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