ガザでの作戦継続=人質奪還、ハマス壊滅が目標―イスラエル首相 2025年03月19日 04時25分

【エルサレム時事】イスラエルのネタニヤフ首相は18日の演説で、同日のパレスチナ自治区ガザでの攻撃は「始まりにすぎない」と述べ、軍事作戦を継続すると表明した。今月1日に停戦第1段階が期限を迎えた後、イスラム組織ハマスが「人質解放の申し入れを何度も拒否した」として、責任はハマスにあると指摘した。
ネタニヤフ氏はまた、ガザに残る人質を奪還し、ハマスを壊滅すると強調。「目標を達成するまで諦めない」と語った。人質解放の交渉については「攻撃を続けながら行う」と述べた。
ガザ住民に対しては、ハマスが非戦闘員の中に潜めば「予期せぬ犠牲者が出る」として、「ハマスとの接触を避けるべきだ」と訴えた。
イスラエル軍は18日、ハマスや武装組織「イスラム聖戦」を標的にガザ全域で作戦を実施したと発表。ハマスのガザ政治部門幹部を殺害したと戦果を誇示した。地元保健当局によると、死者は400人を超えた。
一方、ハマスへの連帯を示すイエメンの親イラン武装組織フーシ派は18日、イスラエル南部の空軍基地に向けて弾道ミサイルを発射した。ガザ攻撃をやめなければ標的を拡大すると警告した。イスラエル軍は、イエメンから飛来したミサイルを撃墜したことを明らかにした。