米ウクライナ首脳が会談=鉱物権益巡り文書署名へ 2025年02月28日 16時25分

【ワシントン時事】トランプ米大統領は28日午前(日本時間3月1日未明)、ロシアの侵攻が続くウクライナのゼレンスキー大統領とホワイトハウスで会談した。両首脳は、ウクライナの鉱物資源の権益を巡る合意文書に署名。非難の応酬でぎくしゃくする関係の修復を図る。
鉱物資源を巡る交渉では、侵攻終結後、ウクライナの「安全の保証」をトランプ氏が確約するかが最大の焦点となっている。トランプ氏は26日、記者団に対し、安全に関しては「それほど多くを確約するつもりはない」と表明していた。
一方、鉱物資源の共同開発が実現すれば、ウクライナで働く米労働者が増え、「誰もふざけることはなくなるだろう」と主張。ウクライナに米国が権益を持つことで、ロシアの軍事行動を一定程度抑止できると認識している可能性がある。
トランプ氏は、ゼレンスキー氏をホワイトハウスで出迎えた。昼食を挟み、共同記者会見に臨む。1月の第2次トランプ政権発足後、ゼレンスキー氏との対面会談は初めて。