豪の懸念表明に反発=国防省「不当な非難」―中国 2025年02月23日 15時59分

【北京時事】中国国防省の呉謙報道官は23日、オーストラリア政府が豪沖合での中国軍艦艇の演習に懸念を示したことに関し談話を発表し、「不当な非難で意図的に騒ぎ立てている」と反発した。
豪政府やニュージーランド政府によると、中国海軍の艦艇が21、22日の両日、豪東部沖などの国際水域で演習を実施した。中国側は、演習開始直前に無線で周囲の航空機などに「実弾射撃」を警告。民間機は安全確保のため迂回(うかい)飛行を余儀なくされた。
呉氏は談話で、「豪側の主張は事実に反している」と反論。「中国側の行動は航空安全に影響していない」と主張し、豪側の懸念表明に「強烈な不満」を示した。
演習を巡っては、ウォン豪外相が21日、20カ国・地域(G20)外相会合開催地の南アフリカ・ヨハネスブルクで中国の王毅共産党政治局員兼外相と会談し懸念を伝えた。