ヒズボラ、前指導者の葬儀=反イスラエルで勢力誇示―レバノン 2025年02月23日 20時23分

【イスタンブール時事】昨年9月のイスラエル軍の空爆で死亡したレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの前最高指導者ナスララ師の葬儀が23日、首都ベイルートで行われた。ヒズボラは幹部らが次々と殺害され大打撃を受けたが、葬儀にはレバノン内外から支持者が多数参列。根強い勢力を誇示し、イスラエルへの対決姿勢を鮮明にした。
会場にはレバノン国旗とヒズボラの旗がはためき、ナスララ師や同師の有力後継者と目されながら昨年10月に同じくイスラエル軍に殺害されたサフィエディン師のポスターも掲げられた。ヒズボラの後ろ盾であるイランからはガリバフ国会議長らが駆け付け、ヒズボラと共闘する中東の親イラン組織の幹部も集まった。
ナスララ師の後を継いだ最高指導者カセム師は演説で「抵抗は続き、勝利は必ずやってくる」と強調。一方、イスラエルは会場上空に戦闘機を飛ばした上で、カッツ国防相が「イスラエルを攻撃しようと脅す者は、誰であれ終わりだ」とけん制した。