中国艦、2日連続で演習=NZ「実弾発射を確認」 2025年02月22日 14時08分

21日、南アフリカ・ヨハネスブルクで会談するオーストラリアのウォン外相(左手前)と中国の王毅共産党政治局員兼外相(右手前)(ウォン氏のXより)
21日、南アフリカ・ヨハネスブルクで会談するオーストラリアのウォン外相(左手前)と中国の王毅共産党政治局員兼外相(右手前)(ウォン氏のXより)

 【シドニー時事】ニュージーランド(NZ)国防省は22日、NZとオーストラリアの間のタスマン海の国際水域で、中国海軍の艦艇3隻が演習を行ったと発表した。「中国巡洋艦からの実弾発射を確認した」とも明らかにした。中国艦は21日にも豪東部沖で演習を実施していた。民間航空機は危険を避けるため、2日連続で迂回(うかい)飛行した。
 同省によると、中国軍からの実弾射撃の警告は22日午後の演習開始直前で、周囲の航空機などに対し無線で行われた。21日も同様だった。ラクソンNZ首相は記者会見で、「中国艦がなぜこの海域にいるのか、われわれは知らされていない」と述べ、中国側に説明を求める考えを示した。
 一方、ウォン豪外相は21日、20カ国・地域(G20)外相会合開催地の南アフリカ・ヨハネスブルクで中国の王毅共産党政治局員兼外相と会談し、中国艦の演習について懸念を伝え、「安全かつ職業上ふさわしい行動をしてほしい」と申し入れた。 

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