ウクライナ、対米経済協力案を作成=「近く署名」とトランプ氏 2025年02月22日 10時08分

【キーウ、ワシントン時事】ウクライナのゼレンスキー大統領は21日のビデオ演説で、米国との政府間協定の草案作成に両国のチームが取り組んでいると明らかにした。詳細は判明していないが、トランプ米政権が支援の見返りに要求しているレアアース(希土類)供給に関する協定とみられる。
ゼレンスキー氏は「われわれの関係を強化し得る協定だ」と評価。「公正な結果を期待している」と語った。
トランプ米大統領は21日、ホワイトハウスで記者団に対し、「資金を取り戻していない」と述べ、ウクライナ支援の見返りが必要との考えを再び主張。その上で「4000億~5000億ドル(約60兆~75兆円)の返還を保証する合意に近く署名することを期待している」と語った。
ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)もこの協定を念頭に「米国との経済協力を結ぶこと以上にウクライナにとって良いことがあるだろうか」と強調。ゼレンスキー氏が近く合意するとの見通しを示した。