AP通信、トランプ政権を提訴=取材拒否は「言論統制、違憲」―米 2025年02月22日 08時32分

【ワシントン時事】米AP通信は21日、メキシコ湾を「アメリカ湾」と改称する政権の方針に従わなかったためにトランプ大統領への取材を禁じられたことを受け、ワシントンの連邦地裁にワイルズ大統領首席補佐官ら政権幹部3人を提訴した。取材拒否は憲法で保障された報道の自由に反する「言論統制」だと訴え、取材機会の回復を求めた。
メキシコ湾の表記継続を編集方針とするAPは11日以降、ホワイトハウスの大統領執務室や大統領専用機などで取材を拒否されている。トランプ氏は18日、「アメリカ湾の呼称使用に合意するまで彼らを締め出す」と記者団に宣言した。
APが発行するスタイルブック(用語集)は多くの米メディアが使用し影響力が大きいため、標的になったとみられている。訴状によると、ワイルズ氏はAPに宛てたメールで「湾の呼称が適切にスタイルブックに反映されることを望む」と要求した。