「分断が議論を阻害」=紛争終結に取り組む方針確認―G20外相会合 2025年02月22日 07時42分
【ロンドン時事】南アフリカのヨハネスブルクで2日間の日程で開かれていた20カ国・地域(G20)外相会合が21日、終了した。アフリカ初の議長国となった南アのラモラ国際関係・協力相(外相)は、各地の紛争を終わらせ「公正な平和」をもたらすため努力を続けることで一致したと総括する一方で、「拡大する地政学的な分断」が相互の不信感を生み、議論の前進を妨げたと認めた。
外相会合では、ロシアのウクライナ侵攻や中東情勢などへの対応が議題となった。ただ、「米国第一」を唱えるトランプ米政権のルビオ国務長官は、南アが設定した議題が「反米主義」を助長していると批判し、会合を欠席した。
AFP通信によると、閉幕に当たり記者会見したラモラ氏は、「力強い」議論が交わされたと説明した。共同声明の採択など具体的な成果は伝えられていない。