ローマ教皇、来週いっぱい入院=「危険」脱せず―主治医 2025年02月22日 07時13分
【パリ時事】肺炎などの治療を受けているフランシスコ・ローマ教皇(88)の主治医らが21日、教皇の入院先であるローマ市内の病院で記者会見し、病状について説明した。命に別条はなく、症状は少しずつ改善しているが、「危険」を完全に脱したわけではないと指摘。入院は少なくとも来週いっぱい続くとの見通しを示した。
ローマ教皇庁の公式メディア「バチカンニュース」などが伝えた。主治医は「入院は必要な限り続くが、教皇は(いずれバチカンに)戻れるだろう」と述べた。
教皇は気管支炎を2週間ほど患った後、14日に入院。その後の検査で気道の複数菌感染症や両肺の肺炎と診断された。食欲はあり、治療の効果が出ているものの、呼吸が苦しい状態は続いている。人工呼吸器は装着していない。
教皇は2013年に76歳で就任。近年は入院や手術を繰り返し、健康面で不安を抱えている。